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FAEVIA · COLUMN

通信速度の測定結果を読む Mbpsと反応の速さの違い

通信速度を測ると、たとえば「下り200Mbps」「上り30Mbps」といった結果が表示されます。数字を比べる前に知っておきたいのは、それぞれが何を測っているかです。資料を送るときと、相手と会話するときでは、気にしたい項目が少し違います。

作成:株式会社P&Me/FAEVIA · 公開:

受け取る速さと送る速さを分けて見る

「下り」は、インターネットからデータを受け取る方向です。ホームページを表示したり、届いた資料をダウンロードしたりするときに関わります。「上り」は、こちらからデータを送る方向。写真をクラウドへ保存する、取引先に大きなファイルを送る、といった作業で使います。オンライン会議は、相手の映像を受け取り、自分の映像を送るので両方が必要です。

Mbpsは、1秒間に送受信するデータ量を表す単位です。同じ条件なら大きいほど多くのデータを運べますが、「大きな数字が一つ出たら、何をしても快適」とは読み取れません。たとえば下りの数値だけを見ていても、資料のアップロードに時間がかかる理由は分からないことがあります。

まず、困っている作業が「受け取ること」か「送ること」かを考えます。それから対応する数字を見ると、測定結果が自分の仕事と結びつきます。

会話のしやすさには、データが届くタイミングも関わる

速度測定には、Pingやレイテンシという項目もあります。通信への応答が返るまでの時間などを表し、単位はミリ秒(ms)です。一般に短い方が応答は早くなります。ただし、測定サービスによって計測方法が違うため、異なるサービスの数字を厳密に横並びにはできません。

ジッタは、遅延のばらつきです。データが届く間隔が大きく揺れると、映像や音声を一定の調子で再生するための調整が必要になります。パケット損失は、分割して送ったデータの一部が届かないこと。通信の状態を読むときには、これらも手がかりになります。

2022年に発表されたZoomの測定研究でも、会議の状態を把握するには、データ量だけでなく、遅延やジッタなどを詳しく捉える必要性が示されています。大きなファイルが速く届くことと、会話が途切れず続くことは、評価する側面が違うのです。

条件をそろえ、普段使う場所で測る

測定するときは、まず普段仕事をする席で、使っている端末のまま試します。場所を変えた結果と比べたいなら、端末と測定サービスはそろえ、なるべく同じ時間帯・条件で測ると違いを見やすくなります。変更する条件を一度に増やすと、何が影響したのか分かりにくくなります。

たとえば、仕事用の席とルーターの近くで差が続けて出るなら、室内のWi-Fi環境を確認する手がかりになります。一方、場所を変えても、ある時間帯にだけ調子が悪いなら、時間ごとの変化も記録しておくと相談に役立ちます。いずれも、結果だけで原因を確定するものではありません。

FAST.comでは「詳細を表示」から上りやレイテンシを確認でき、通信の負荷がある状態とない状態の遅延も表示されます。測定自体がデータを送受信するので、進行中の会議とは時間を分け、モバイル回線ではデータ使用量にも気を配ります。

残しておきたいのは、最高記録よりも「使う場所・時間・端末・そのときの症状」と測定結果の組み合わせです。数字の意味が分かると、回線の契約を変える前に、確かめられることが増えていきます。

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