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FAEVIA · COLUMN

事業計画書の書き方と記入例

「英会話を教える仕事を始めたい」という考えを、料金や募集方法、毎月の収支まで具体的にしたものが事業計画書です。誰に何を提供するのかに加え、その仕事を続けていけるかを文章と数字で表します。

作成:株式会社P&Me/FAEVIA · 公開:

どんな教室を開くのか

例として、英会話を教えた経験のある人が、部屋を借りて教室を始めるとします。対象は、英語を基礎から学び直したい社会人です。先生と生徒が一対一で話す60分のレッスンを、1回5,000円で提供する計画です。

以下は架空の教室の記入例です。料金や費用は相場を示すものではなく、実際に計画を立てるときは見積もりなどで確かめます。

事業の内容を書く例
書く項目記入例
始める理由と経験英会話教室で初心者クラスを3年間担当した経験を生かし、社会人が仕事帰りに通える教室を開きたい。
来てほしい人近隣に住み、英語を基礎から学び直したい社会人。
教える内容と料金日常会話の個人レッスン。1回60分、5,000円。
場所と日時駅の近くの貸し教室を利用する予定。平日の夜に、月12日、1日2回のレッスンを行う。

場所を探している段階なら「候補を探している」と書き、契約が済んでいる場合と区別しておきます。

教室を知ってもらう方法

ホームページを公開しただけでは、近所の人に見てもらえるとは限りません。この計画では、駅の近くの店舗にチラシを置いてもらい、興味を持った人をホームページへ案内する方法を考えています。

集客方法の記入例

駅の近くで、チラシを置いてもらえる店舗を探す。チラシには対象者、レッスン内容、料金を載せ、QRコードから教室のホームページへ案内する。ホームページに講師紹介と開催日時を載せ、受講の問い合わせを受け付ける。

チラシの設置先が未定なら、そのことも計画書に記載します。ここではまだ生徒を募集していないので、次の売上計画は「生徒が何人集まれば、売上がいくらになるか」という目標として立てます。

月のレッスン回数から売上を計算

生徒5人が、それぞれ月4回受講すると、1か月のレッスンは合計20回。1回5,000円なので、受け取るレッスン代の合計、つまり売上は10万円になります。

月20回の内訳と売上
計算するもの計算式
1か月のレッスン回数生徒5人 × 1人あたり月4回 = 月20回
1か月の売上1回5,000円 × 月20回 = 100,000円
用意できるレッスン枠月12日 × 1日2回 = 月24回分

用意できる枠は月24回分なので、計画上は月20回のレッスンを行えます。実際の時間割を組む際は、生徒が通える曜日・時間に合わせられるか、各回の間に準備や片付けの時間を取れるかも確かめます。

計画書には「生徒5人・各月4回を目標とする。現在の申込者は0人で、募集はこれから」のように、目標と現状を並べて書けます。

売上から費用を引く

売上が10万円あっても、教室代などを払う必要があります。ここでは部屋の利用料を月額で払い、プリントの印刷代だけがレッスンの回数に応じて増える設定にします。

月20回のレッスンの費用例
費用計算月の金額
教室の利用料月額30,000円30,000円
プリントの印刷代1回200円 × 20回4,000円
ホームページなどの利用料月額2,000円2,000円
チラシなどの広告費月額4,000円4,000円
合計30,000+4,000+2,000+4,00040,000円

売上100,000円から費用40,000円を引くと、残るのは60,000円です。ここから税金なども支払うため、生活費に回せる額はさらに少なくなります。実際に計画を立てる際は、この表に自分の教室で必要な費用を加えて計算してください。

受講が月10回にとどまると、売上は50,000円に下がります。印刷代は2,000円に減っても教室代などは変わらず、費用は38,000円、残るのは12,000円です。生徒が少ない時期に、この金額で教室を続けられるかを確かめます。難しい場合は、料金、借りる場所、募集方法の見直しも検討します。

開業前後に必要なお金

ここまでの計算は、営業を始めた後の1か月についてです。パソコンや講師用の教材など、開業する前に買うものは、別に書き出します。

開業前の購入予定の例
買うもの予定額
パソコン100,000円
講師が使う指導用の教材10,000円
最初の案内チラシ10,000円
合計120,000円

この120,000円に加え、生徒が集まるまでの教室代などを払うお金も用意します。開業前の購入費だけを見て「12万円あれば始められる」と決めると、開業後の支払いが足りなくなるためです。

必要なお金をいつ払うか、貯金のうちいくらを事業に使えるかを表にします。具体的な計算方法は、関連記事「開業資金はいくら必要?」で説明しています。

事業計画書にまとめる

この例の下書きを短くまとめると、次のようになります。

事業計画の下書き例

初心者へ英会話を教えた経験を生かし、社会人向けの個人レッスン教室を開く。平日の夜に貸し教室で行い、料金は60分5,000円とする。

チラシからホームページへ案内し、受講の問い合わせを受け付ける。現在の申込者は0人で、募集はこれから。生徒5人が月4回ずつ通うことを目標とする。この目標を達成し、月20回の受講があれば、月の売上は10万円になる。

月20回の場合の費用は4万円、売上から費用を引いた金額は6万円と試算する。月10回の場合は1万2千円となるため、生徒が少ない期間も教室を続けられるか、使える資金と合わせて考える。

開業前の購入予定は12万円。これとは別に、開業後の支払いに必要な資金を計算する。教室の利用条件、チラシの設置先、各費用の見積もりは、これから確認する。

これは考えを整理するための下書きです。金額を調べたら、料金表や見積書を保管し、下書きの数字を更新します。金融機関からお金を借りる「融資」を申し込む場合は、提出先の様式に合わせて、経歴や必要資金なども記入します。日本政策金融公庫には「創業計画書」の様式があります。

制度・手続きの確認日:2026年9月24日。国内の一般的な開業・会社設立を想定した案内です。必要書類や期限は、事業内容・会社の構成・所在地などに応じて提出先の最新案内で確認してください。

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